危険! お酒の間違った飲み方
二日酔い
ライフステージ
脱出方法はない!が、予防法はあるぞ「二日酔い」。


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攻略MEMO
二日酔い 20〜60歳 男女攻略テーマ ライフステージ
影響
二日酔いは前日の飲み過ぎにより、体内にアルコール分が残っていたり、アセトアルデヒドの処理障害が起こる現象。脱水状態、胃腸の荒れなどの不快な症状を招く。


回避方法
特効薬はなし。痛い目にあったら反省し、以後「飲み過ぎないこと」に尽きる。「迎え酒」は逆効果を招くので要注意。

■メカニズムは複雑だが、要は「量」
 やれトマトジュースがいい、いやいや熱いしじみの味噌汁こそ、とっておきはフルーツ……と、二日酔いの“特効薬”の議論は、人類で初めて二日酔いになった人間の出現以来絶えることはない。が、特効薬はない。残念ながら。それほどに二日酔いのメカニズムは複雑だ。

 アルコールの量が多くなれば、当然処理能力の関係もあって血中にアルコールが残っていてまだ酔っている状態のままだったり、血中アルコールがゼロであったり低い濃度であっても、アセトアルデヒドの処理障害が起きていることが、二日酔いの原因としてまず挙げられる。が他にも、飲み過ぎによるアルコール性急性胃腸炎、細胞内の水分の減少による脱水状態、血中の水分や電解質のバランスのくずれ、低血糖、尿酸など酸性物質の増加なども関係しているという。要するに複雑なのだ。

 しかしハッキリしていることは、単純なひとつの真理のみ。「飲み過ぎは二日酔いのもと」。

■迎え酒なんてもってのほか
 特効薬はないが予防策はあるのが二日酔いだ。まず「飲み過ぎないこと」。当然だね。飲む前に牛乳や油濃いものを食べておくこと。チャンポンで飲まないこと、だ。それでも、ついつい浮かれて飲み過ぎ(まっ、人間だから)、あの不快な朝を迎えたら、こうするがいい。

 まず脱水状態を緩和するために適度の水分をとることである。お茶でもコーヒーでも、おみそ汁でも。次には、栄養をとることだ。食欲も減退しているだろうが、口当たりのいいものを少しずつでもとり、栄養をつけよう。睡眠や休養も大切。胃腸の荒れには胃腸薬、新陳代謝のための入浴・運動などもよいだろう。

 ただし、これらはある程度症状をやわらげてくれるだけ。繰り返すが、特効薬はない。それから、よくいわれる「迎え酒」は、お酒の麻酔によって二日酔いの症状を感じなくさせるだけだ。アルコール依存症のはじまりになる。肝に銘じて欲しい。                                                                                
 悪酔いや二日酔いにはどうしてなるの?

アルコール肝臓で、まずアルコール脱水素酵素(ADH)によって、アセトアルデヒドに分解されます。

アセトアルデヒドは毒性が強いので十分に分解されないで体内に残ると、頭痛や吐き気、動悸などの症状が出ます。アセトアルデヒドは悪酔い・二日酔いの原因物質といわれています。