ウイスキーが通風の原因になりにくい理由

尿酸値が高く,通風が懸念されるなら,ビールは我慢。もはや常識ともいえるでしょう。ビールには尿酸の元になる成分,プリン体が多く含まれているからです。一方ウイスキーは,アルコール摂取量が同量のビールと比べると,プリン体の量は約450分の1。ウイスキーには,プリン体がほとんど含まれていないといえます。しかも,ウイスキーには,尿酸値の上昇を抑える作用があります。
例えばこんな実験結果があります。プリン体を多く含む食品,オイルサーデンを食べながら,水,焼酎,ウイスキーを飲用。各々で飲酒後の血清尿酸値を測定した結果,ウイスキーを飲んだ場合,尿酸値の上昇が最も抑えられました※。  又,ウイスキーを飲むと,尿中に排出される尿酸の量は上昇。焼酎と比較すると約27%多いことが,実験で明らかにさています。ともあれ,どんな良薬でも過ぎたるは及ばざるが如し。健康のためには適量飲酒が肝要です。

※聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター/筑波大学臨床医学系内/東京女子医科大学膠原病リウマチ/サントリー研究センターとの共同研究